たいせつなものほど、ちゃんと使いたい
使わずにとっておくなんて意味がない
必要以上に買ってしまうムダもなくなりました。「やみくもに捨てればいい」っているわけではありません。思い出の写真や本など、どうしても捨てないものはだれにでもあるからです。お洒落な食器集めが趣味で、特に漆器が大という辰巳さんは、値段が高かったからと食器棚にしまい込むことはしません。お気に入りの漆器を、ふだんの食事で使うことにしています。「たいせつなものほど、ちゃんと使いたい。使わずにとっておくなんて意味がない。モノは使わなくても、ゆるやかに劣化していくでしょう。流行だってあるし。モノをしまい込むと、買ったときのうれしい気持ちまでいっしょ死蔵されてしまう。捨てないなら使います。使わないなら、捨てます」
楽しそうに話す辰巳さんは、4才の男の子お母さんで、「でもね、夕方息子が育園から帰ってくるとあちこちにおもちゃを散らかすから、スゴイことにですけど」と笑います。それでも、築30年以上という辰巳さんのお宅は、どの部屋も気持ちのいい空気が流れていました。モノをため込む暮らしではなく、大好きなものをたいせつに使い込む暮らし。使わないものを上手に捨てる、気持ちのいい暮らし。不用なものをきちんと捨てているから、お気に入りの家具や花が部屋の中でますます引き立つのです。部屋にはガラス、陶器などいろいろな花びんがおかれ、季節を感じる草花をいけて楽しんでいます。玄関わきのライティングテーブルでは、宅配便のあて名書きやちょっとした手紙を書いたりします。「植物のそばにいると、毎日忙しくてもホッと和めます」と辰巳さん。草木に水を毎朝あげるのも、辰巳さんのたいせつな日課のひとつとなっています。
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